通関士 合格体験記 K.Hさん 三重県四日市市 30代 男性
(1年目:通関士総合講座(第1ステージ:レギュラーコース)
私の合格体験記
コース:
平成28年度通関士試験講座第1ステージ・レギュラーコース
(4月より受講、水曜日昼講座)
通関士試験を志した理由:
前職の経験と、
通関士試験の合格率の低さ・知名度の低さに対して
資格自体の需要が望めること。
試験に記述がないこと。
特別な受験資格を要しないこと。
講座を受講した理由:
まず通関士試験の過去問を見て独学または通信講座では合格できないと判断し、
多少通学に時間がかかってでも講師に直接質問できる環境が必要と判断しました。
本講座の受講生の高い合格率も、受講を決める大きな要素でした。
自分の立てた目標:
1:必ず一度で合格すること。
自分の性格上二度目の学習は気が抜けるのが分かっているので、
必ず一度で合格できるようにやれることは全てやることにしました。
2:勉強の習慣を作ること。
これは過去問と授業の内容から感じたことですが、
専門的かつ細部まで正確な知識が必要とされていたため、
一朝一夕では合格に至れないと判断しました。
3:10月の本試験までの大まかな自分の勉強予定を立てること。
また、本講座で模試が行われるのでその際の自分の順位を大よそ定めておくこと。
自分は最終的な模試の順位を上から4割以内と定めていました。
4:分からないことは残さずに全て質問すること。
他の体験記にもありましたが、
自分は生徒ですので当然分からない内容はありますし、
質問をして理解し自分の知識としなければ受講料を払った意味がないと考えました。
勉強の流れ:
4月:初回から授業の速さと専門用語の多さに驚く。
授業も最初の方から試験でも必ず出る重要な単元ばかりなので、
ノートの整理もままならない。
同じ講座を受講されていた方の学力も高く、
自分のやる気の低下を防ぐためにも毎日の学習の習慣作りに励む。
また別冊で問題集を渡されておりましたが、
この時期はほぼ手付かずでした。
5月:日々の勉強の習慣・時間の使い方が定まってきて
授業ノートの整理もひと段落つき、
4月に理解が不十分だった箇所の洗い出しと復習の為に問題集を解き始める。
初めて解いたときは1単元の75問を解くのにも2日を要し、
正答率も2割以下と散々でしたが、
理解できてないということに気付けたのは大事だと感じました。
この頃から勉強時間の増加を図る。
校内の模試もありましたが、
順位は自分の学力の位置を知る程度にしました。
6月:中頃で授業の一周目が終わり、
試験範囲を一度全て習ったこととなり計算問題も少し出始めるが、
そちらより先に4月、5月の内容に重きを置いてました。
問題集はこの頃には1単元2時間もかからずに終わるようになっていました。
校内の模試に関してはおよそ真ん中辺りの順位。
ただし勉強した内容は確実に点数を取りたかったのですが、
言葉や選択肢を変えられるとすぐに解答に詰まってしまった為、
より確実な知識の習得が必要と考えました。
この頃には大よそ1日に5時間程度の勉強時間を確保しています。
7月:授業は二周目に入り、
問題集を中心とした授業内容に替わり、
問題に付随する細かな知識の習得を主とした勉強に。
この頃から計算問題にも少しずつ手をつけ始めるも、
延滞税・過少申告加算税・無申告加算税の計算方法の区別がつかずに苦戦する。
問題集はほとんど終えるものの、
相変わらず語句を変えられたり、
選択肢を変えられると答えに詰まることが多いので、
設問の中の選択肢のどこがどのように間違えているのか、
間違いの部分の正答は何かまで考えるようにする。
校内の模試はそろそろ結果を出したいと考えていたが問題のレベルが高く、
結果を見てかなり堪える。
8月:選択問題・計算問題共に7月の校内模試時点で自分の予定を大幅に下回ったため
勉強方法の見直しに入る。
先に計算問題を合格ラインにまで引き上げてから改めて知識問題に取り組むように方針を定める。
計算問題は一度勝手がわかってしまえば結果はすぐに出るので、
この時期は計算・実務問題に力を注ぐ為問題集を斎藤先生より一冊購入する。
下旬に日本関税協会の模試を受験するも、
実務問題の解答に1円の誤差が出ていたので斎藤先生の授業にて間違いの修正をする。
通関士試験における実務問題の10点の配点は逃すわけにはいかなかったので、
間違いは即座に解決するように心がける。
9月:実務問題で失敗していた関税協会の模試の結果でも、
かなり上位に居たことから自分の学力レベルは合格を望める位置にあることを実感する。
また8月から行っていた計算問題重視の勉強から知識問題重視への勉強方法の変更と
それに併せて本試験の過去問を解き始める。
特に前年からの法改正の部分を重点的に勉強する。
最終の校内模試の点数は並程度だったが予定通りの位置に到達する。
実際に受講して:
序盤の学習から重要な単元が多いことや授業の速度がかなり速いことに戸惑いを感じましたが、
慣れれば問題なくこなせます。
分からないところは授業中でも授業後でもその都度講師に質問できるという環境がとても重要でした。
斎藤先生はこちらから質問しなければどんどん先に進めていかれる方でしたので、
分からないところは些細なことでもその都度質問をすることをお勧めします。
また補講や特別講習が開催されていたのですが、
こちらも全て受講しました。
1回の授業時間の単価を考えれば全て受講するべきだと思います。
校内模試や補講で渡される問題のプリントは実際の試験よりも難易度が高いものが多いです。
一度きりで終わらせずに何回か解いておくと実際の試験の際の解答時間の短縮に繋がります。
6月から8月上旬にかけて行われる問題集をメインとした勉強は、
自分は解答をほとんど覚えてしまっていたので少し間延びしてしまいました。
別の問題を用意しても良かったのではないかと思います。
外為法と商品分類は、
学習に費やす時間に対して点数配分が少ないと判断したので早々に切り捨てました。
本試験に向けての対策や、
模試にて時間配分の方法等を教えてもらえるのも重要だと思います。
終盤の追い込みの授業や補講はかなり本試験に寄与しました。
通関士試験は飽きる程に問題を解いてやっと合格できる難易度だと実感しています。
実際の試験では通関業法が8割程度、
関税法が6割程度、
通関実務が8割程度の得点です。
関税法の勉強がまだ足りてなかったと反省しています。
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